【感想レビュー】
しゃるが描くこの作品は、「純愛」と「寝取り」という相反する欲望のイデオロギーが、国家の命運をかけた選挙を通じて公然と衝突するという、背徳的な世界設定が魅力だ。純愛派のヒロイン、真田ひながこの戦いの後に迎える日常は、甘美な陶酔か、あるいは残酷な屈服か。読者の選択が、彼女の運命を分かつ。
幼なじみであるひなは、その巨乳が清純な雰囲気を覆い隠せないほどの官能的な肉体を持つ。彼女が純愛を貫こうとするほど、周囲の欲望の視線や、寝取り派がもたらす淫らな圧力は強く、その貞操を脅かすことは想像に難くない。イラストには、彼女が肉体の快楽に身を委ね、理性を手放す瞬間の表情が垣間見える。
本作は、二つのルートが用意されていることで、愛と性の深淵を異なる角度から探求できる。
①純愛ルート：結ばれた後の甘い崩壊
このルートは、愛の勝利がもたらす甘い蜜月がテーマとなりそうだ。ラブラブ・あまあまな関係の先に待つのは、抑圧が解き放たれた後の性愛の暴走。ようやく結ばれた二人が、中出しやフェラといった行為を通じて、純粋な愛情を肉欲に変えて激しく絡み合う、濃厚な甘美さに酔いしれることができるだろう。
②NTRルート：芯の強いヒロインの堕落の過程
対照的に、このルートは背徳的な興奮を求める者への誘いだ。芯の強いヒロインであるひなのプライドが、屈辱的な状況に追い込まれていく過程が丁寧に描かれることが期待される。辱めのジャンル、そして鬱勃起の要素が加わることで、彼女の精神的な苦痛と肉体的な悦びが矛盾しながらも融合し、抗えない快感に堕ちていくという、最も残酷で甘美な背徳的な物語が展開するだろう。
どちらの道を選んでも、巨乳の幼なじみという最も愛おしく守りたい存在が、肉欲の深淵に引きずり込まれる姿は、読者の独占欲と征服欲を強く刺激するだろう。
コメント